経営者に必要な能力「数字を見る」力

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経営者には色々な力が必要ですが、その中でも最も重要な能力のひとつは

「数字を見る力」

です。

ある程度の組織でCFOがいる場合は、数字を見る責任は組織としてはCFOにあるといえますが、その場合もCEOが数字を「見る」のは必要です。
もちろん、個人事業主やそれに近い小さな会社の場合はCEO=社長=起業家が数字を見る必要があります。

ここでいう「数字を見る」とは、分析を意味するものではありません。
詳細な分析はもちろんできるに越したことはありませんが、それは必要に応じてCFOや税理士などに委託することも出来ます。
経営者に必要な能力は、まず文字通り「数字を見る」力です。

私は多くの失敗する起業家を見てきましたが、彼らの共通点のひとつは「数字を見ない」ことでした。数字とは、売上、経費、残資金、等など主にお金にまつわる数字です。

経営者が数字を見ない?どういうこと?ありえない!

と思う方が多いのではないでしょうか。
しかし同じ経営者として彼らが「数字を見ない」気持ちはよく分かります。

特にITベンチャーにおいては、起業直後からユーザーを獲得できて売上が立ち、順調に伸びていくというのは稀です。最初の3年間、多くの起業家は、自己資金の減少となかなか出ない成果とに悩み苦みながら過ごします。

もうダメなんじゃないか。自分の力はこんなものだったのか。

と思うシーンは多々あるでしょう。
このような時に、現実の数字を直視できる人は少ないのです。

彼らは文字通り「数字を見る」ことができなくなります。
売上を集計することを恐れ、残りの資金を計算することもも恐れ、目の前の細かなタスクを全力で消化することに意識を向けて逃げてしまうのです。

本来は、危機において今までのやり方を継続するのは無謀です。量で賄おうとするのは最悪の手段です。
数字をきちんと見てそれを受け止め、必要な措置を売っていく必要があります。
残り時間はどれだけあるのか、目標の売上に達する可能性はあるのか、どうすれば会社が存続する可能性が高くなるのかを、経営者は常に冷静に考えなければなりません。

「今の状況は良くないが、とにかくこのプロジェクトが収益化されれば可能性が出てくる」

というような表現で、現状把握から逃げてしまう経営者は本当に多いのです。
それは可能性としてはあるかもしれませんが、非常に危険なギャンブルであることがほとんどです。ほとんどは失敗します。

良いときも悪いときも「数字を見る」。
簡単なことですが実は心理的にはとても難しいことです。

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